Rei-AIOS というシステムは、毎朝 7 時に自分の健康診断を 1 回だけ走らせます。25 個の計器を順に叩いて、返ってきた値を検査票に書く。では、朝 7 時と翌朝 7 時のあいだに落ちて、また戻った故障は、どこに記録されるのでしょうか。——どこにも残りません。下の装置で、その「残らなかった時間」を数えられます。
点検が朝 7 時だけなら、分かるのは「その瞬間に落ちていたか」だけです。3 日連続で落ちていたのか、毎晩落ちて毎朝復旧していたのかは、同じ記録になります。記録に残せるのは「落ちている点」であって、「落ちていた時間」ではありません。
25 個の計器のうち 7 個は、port 7511 という 1 つの窓口を通ります。ここが閉じると、その 7 個だけが同時に沈黙します。残り 18 個は無傷です。「7 個が同時に壊れた」のではなく、「1 個が壊れて 7 個に見えた」——依存関係を知らないと、被害を 7 倍に見積もります。
この装置で確かめてほしいのは、点検を増やしても故障は減らないことです。減るのは「知らなかった時間」だけ。だから最初にやるべきなのは復旧作業ではなく、落ちた時刻が自動で残る仕掛けを作ることでした。実際の検査票でも、その一行が最優先項目に据えられています。