Rei 観測所
Observation Lab — Rei-AIOS 日次点検の模型

1日1回の点検は、
何を見落とすのか

Rei-AIOS というシステムは、毎朝 7 時に自分の健康診断を 1 回だけ走らせます。25 個の計器を順に叩いて、返ってきた値を検査票に書く。では、朝 7 時と翌朝 7 時のあいだに落ちて、また戻った故障は、どこに記録されるのでしょうか。——どこにも残りません。下の装置で、その「残らなかった時間」を数えられます。

経過 0 日目 / 次の点検まで -- 時間
記録計 — 直近 30 日ぶんが右へ流れます
7511 稼働中 落ちている 点検した瞬間 rei-scout 新着 未確認の積み残し
0h
実際に落ちていた時間
誰も見ていなくても起きていた事実
0h
検査票に書ける時間
点検で落ちていると分かった区間の幅だけ
0件
一行も残らなかった故障
2 回の点検の隙間に丸ごと収まった故障
0h
気づくまでの平均
落ちてから最初の点検が当たるまで
まだ故障が起きていません。
25 の計器 — 点検のたびに上から順に叩かれます
待機中
A|計測系 benchtop — 7511 を通りません
B|AI 認知系 rei-aios — 太字の 6 つは 7511 を通ります
C|整合性 + D|監査
方針による恒久除外
操作盤
動かすと即座に反映されます
点検の間隔
時間ごと
いまの Rei は 24(毎朝 7 時に 1 回)。ここを縮めるほど、故障が記録に残るようになります。
故障の起こりやすさ
月 回
7511 のデーモンが落ちる頻度。実際に観測できたのは 2 週間で 2 回でした。
1 回の故障の長さ
平均 時間
短い故障ほど点検の隙間に隠れます。点検の間隔より短い故障は、運が悪ければ丸ごと消えます。
rei-scout の新着
1 日 件
もう 1 本の日次タスクが見つけてくる、MCP サーバや計測ツールの候補。
人が確認できる数
1 日 件
MCP サーバは繋いだ時点で任意のコードが動くので、導入判断は人間がやります。ここが新着より少ないと積み残しが増え続けます。
時間の速さ
×
×1 でおよそ 2 分に 30 日ぶんが流れます。
3 つの設定を試す
上から順に押すと、「同じ故障でも、見る回数を変えるだけで記録がまるごと変わる」ことが数字で出ます。
rei-scout の積み残し
0
未確認の候補
0
見つけた総数
実際のレポートには 271 件が並び、そのうち「要確認」は 59 件です。

これは何を見ているのか 予備知識なしで読めます

1日1回では、長さが測れない

点検が朝 7 時だけなら、分かるのは「その瞬間に落ちていたか」だけです。3 日連続で落ちていたのか、毎晩落ちて毎朝復旧していたのかは、同じ記録になります。記録に残せるのは「落ちている点」であって、「落ちていた時間」ではありません。

7511 という 1 本の細い管

25 個の計器のうち 7 個は、port 7511 という 1 つの窓口を通ります。ここが閉じると、その 7 個だけが同時に沈黙します。残り 18 個は無傷です。「7 個が同時に壊れた」のではなく、「1 個が壊れて 7 個に見えた」——依存関係を知らないと、被害を 7 倍に見積もります。

直す前に、まず記録を残す

この装置で確かめてほしいのは、点検を増やしても故障は減らないことです。減るのは「知らなかった時間」だけ。だから最初にやるべきなのは復旧作業ではなく、落ちた時刻が自動で残る仕掛けを作ることでした。実際の検査票でも、その一行が最優先項目に据えられています。